自転車の色名がわかりづらい。イメージがしにくい。そんなお悩みを解決する手助けをするお話の続きです。
前回までのお話はこちら→
【マットカラー?】
サイマでもよくお問い合わせいただくのが、「マット〇〇」というカラー。
これは色の種類ではなく、塗装表面の仕上げ(質感)のことです。
マット(matte、mat)とは、「つや消し」という意味です。
「マットブラック」ならつやの無い黒、「マットホワイト」はつやの無い白ということになりますね。
つやのあるツルツルした表面ではなく、光を反射しないサラサラした質感の仕上げになります。
また、「サテン」「フラット」も表現が違うだけで、意味合いは同じです。いずれもつや消しカラーになります。
反対に、つやのある場合は「グロス(gloss)」と表現します。
自転車はつやありのカラーがほとんどの為、わざわざグロスと表記することはまれですが、マットカラーと区別する場合や、つやありを強調する時に、あえて「グロス〇〇」というカラー表記にすることがあるようです。

▲近年は落ち着いたマットカラーを採用する自転車が増えました。
画像はPanasonicのギュットクルームR・EX (マットキャメル)
【メタリック?パール?】
メタリックカラーは、塗料にラメ(金属箔、粉)を混入することで、反射でキラキラと輝くようにしたカラーです。
キラキラ具合はラメの大きさにより異なります。
パールカラーは名前の通り、真珠のような仕上げのカラーです。粒子が非常に細かく、ギラギラした感じのメタリックに比べると、なめらかで深い光沢が特徴です。
パールはほとんどが白(パールホワイト)ですが、赤や青など淡く色味が付いたものもあります。
【ソリッド】
補足的な話ですが、メタリックやパールカラーとは反対に、普通のカラー、単調(単一の質感)のカラーのことをソリッドカラーと呼びます。
基本的にソリッドカラーが標準なので、わざわざ表記されませんが、ラインナップにメタリックなどの仕上げ違いのカラーが混在している場合、ソリッドカラーとして強調されることがあります。
ということで、3回に渡り自転車のカラーについてあれこれ述べてきたわけですが―
今回の塗装の仕上げの話は、好みだけではなく、実は普段のお手入れにも関わってきます。
つやありの塗装の場合は、ワックスなどで磨いてもらって大丈夫なのですが、
つや消しのマット仕上げの場合はワックスなどはNG。表面に染みてしまいます。
(つやの無い表面を、ワックスでピカピカに磨くというのがそもそも矛盾ですが―)
また、強くこすったりすると、その部分だけ磨かれてつやが出てきてしまいます。汚れはやさしく拭き取って、ごしごし擦らないようにしましょう。
ということで、3回に渡りカラーについてお話させてもらいました。
自転車に限らずなんでもそうですが、実際の色はトーン(色調)など種類と、今回触れた「質感」で構成されています。
これを参考にぜひお好みのカラーの自転車を見つけてください。
