〈承前〉 自転車の色選び、色名の意味がわからないよ!という話の続きです。
前回の導入はこちら → 【自転車のカラー選び ①】 ~ これってどんな色~
前回、自転車の色名がわかりにくい、という話から入りましたが、今回はそこについて少し詳しく書いていきたいと思います。
といっても、そう難しい話ではありません。いくつかの表現を見ていきましょう。
【トーンによる表現】
トーンという言葉を聞いたことがあるでしょうか? トーン(色調)とは色の濃淡(明るさや鮮やかさ)のことです。
デザインの世界などでも一般的な方法ですが、トーンを使って色を表す時は「トーン + 色名 」という形で表記します。
以下にトーンの代表的なものを挙げます。
◆ ビビット(vivit)
「鮮やか」という意味で、色が持つ本来の、もっとも鮮やかな状態を表します。
混ぜ物をしていない純粋な色(純色)という意味の、ピュア(pure)も鮮やかさでは同じと考えていいと思います。
よりはっきりした、派手目なカラーが好き! という方はこのカラーから探してみましょう。
◆ ブライト(bright)・ ライト(light)
両方とも「明るい」という意味合いですが、ブライトは「明るく鮮やか」なのに対して、ライトはもう少し淡い(ややうすい)色調となります。
ビビット → ブライト → ライト と、明るくなる分、鮮やかさは落ち着いていくイメージです。
◆ ペール(pale)
ライトよりもさらに淡く、色味のうすいカラーです。一般に「パステルカラー」と呼ばれている色調ですね。
明るい色が良いけど派手過ぎるのはちょっと…、という場合は、このペールカラーやライトカラーがおススメです。
◆ ダーク(dark)・ ディープ(deep)
ダークは暗め、ディープは濃い、深めの色調です。正確には少し意味が違うのですが、両方とも方向性は同じと思ってよいでしょう。
重厚で落ち着いたカラーがお好みの場合はこのカラーですね。
◆ グレイッシュ(grayish)
最近よく目にするカラーで、くすんだグレー調のカラーです。(グレイッシュは「灰味の」「灰色っぽい」の意)
グレーは白と黒の中間の明るさですので、落ち着いた印象になります。
重過ぎず、明るさ・鮮やかさも控えめな、まさに良いとこ取りのカラー。
とても人気のあるカラーです。

【左:ダスティピンク 右:ダスティブルー】
サイマで取り扱っている自転車の「ダスティ」カラーも同じくグレー調の落ち着いた色合いです。
と、このような感じで例を出しましたが、トーンを別の言葉に言い換えている場合もあります。
先に挙げた「パステルカラー」もそうですし、ちょっとくすんだ色合いを「レトロ」だとか「ヴィンテージ」などと言ったりもしますね。
言葉の意味から、近いニュアンスのトーンに当てはめてイメージするとわかりやすいかもしれません。
【慣用色】
固有色とも言います。特定の物を指し示す色なので、イメージしやすいのが利点です。
例を挙げると「スカイブルー」「ワインレッド」「レモンイエロー」などがそうです。
他にも、鉱物の色「サファイア(青)」「ルビー(赤)」「オブシダン(黒)」や、
動物や植物「キャメル(ラクダの毛色)」「ピーチ(桃の実)」「グラス(緑の草)」
など、有機物・無機物を問わず、様々なものの色から名前が取られていますね。
こうした「〇〇色」のような言い方は、日常的にも見たり聞いたりしたことは多いと思います。
ただし、注意しておかなければならないことがあります。
印象というのは個人で感じ方が違うように、イメージ(出力)される色にも多少の違いや振れ幅があることです。
例えば、「空の色」と言われても、どのような色が真っ先に思い浮かぶかは、人にもよるでしょう。
夏の真っ青な空なのか、秋の高い空か、あるいは曇り気味の灰色がかった空かもしれない(ハードボイルド)。
このように個人差、もっと言うと文化圏の差もあるので、解釈の振れ幅があったり、場合によってですが、全く異なる印象の色になってしまうこともあります。
あくまで、(その国や地域、文化圏で)一般的・慣用的に使われている色だと理解してください。(最大公約数的な解釈)
ですので、色名と実際の色が自分のイメージと違っていたとしても、決して怒らないでください。
それが多様性というものです。

▲横文字ばっかりでしたが、和名だってありますよ。ナスとかダイコンとか。(直球)
画像はwimo Kids 20
→wimo(ウィーモ)シリーズはこちら wimo kids 16 wimo kids 26
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さて、色々と(色の話だけに)長々と書かせてもらいましたが・・・ここまで読んでくださった方はお気づきでしょう。
実際はこれ、一般教養の話なのですね。
単純化すれば言語の話ですし、慣用色の話は文化知識への造詣も含まれるでしょう。
あとは想像力も大事ですね。(AIに聞いてもいいけど、想像したりイメージを受け取るのはあなた本人です)
「なんだかわからないな~、どいう意味だろう?」と思っても、慌てず騒がず、まずは冷静に単語の意味をよく見てみましょう。
探しているお好みのカラーが見つかるはずです。
色のお話、実はこれだけではないんですね。
次回は塗装に付随する、表面の質感・仕上げについての話。まだまだ続く →
