Vブレーキってどんなブレーキ?特徴と注意点を分かりやすく解説!

神戸STAFF I.S.
2025.10.3

自転車には大きく分けると、リムブレーキ・ディスクブレーキ・ドラムブレーキ・コースターブレーキ の4系統あります。

 

その中でもスポーツ車の中では一番ポピュラーで、見たことある人も多いリムブレーキでも以下の種類があります。

 

  • キャリパーブレーキ
     ロードバイクに多いタイプ。軽くてシンプル。晴れた日の舗装路では十分な制動力を発揮します。

  • Vブレーキ
     クロスバイクやマウンテンバイクに多い。ガツンと効くパワフルなブレーキで、メンテも簡単。

  • カンチブレーキ
     昔のMTBやシクロクロスに多かったタイプ。今はほとんど見かけません。

  • Uブレーキ
     BMXや小径車に使われることがあるブレーキ。

 

 

今回はクロスバイクやマウンテンバイクに採用されることが多い「Vブレーキ」のメリットや注意点は?他のブレーキと何が違うの?

そんな疑問にお答えします!

 


Vブレーキの特徴

 

 

Vブレーキは、左右からタイヤのリム(ホイールの外側)を挟んで止めるタイプのブレーキです。特徴は、

 

  • 制動力が高い
     シンプルな構造ながらしっかり効くのがポイント。特にマウンテンバイクなど、オフロードでも安心です。

  • 軽量&メンテしやすい
     ディスクブレーキに比べてパーツが少なく軽い!調整や交換も比較的ラクにできます。

  • コストが抑えられる
     部品代やメンテ代が安めなのも魅力です。初心者にとっては財布にやさしいのはありがたいですよね。

 

になります。

 


Vブレーキの注意点

 

 

便利なVブレーキですが、弱点もあります。

 

  • 雨の日は効きが落ちやすい
     リムを直接挟むため、水や泥がつくと滑りやすくなります。濡れた路面では早めのブレーキングを意識しましょう。

  • リムがすり減る
     長く使っていると、ブレーキシューに擦られてリムが摩耗します。点検を怠るとホイール交換が必要になることも。

  • 効きすぎることもある
     制動力が高いので、慣れていないと急ブレーキになりやすいです。最初は軽めに握って感覚をつかむのが大切です。

  • 音鳴りがしてしまうこともある

    場合によってはキーキーと音が鳴ることもあります。主な原因と対策は次の項目に。

 


Vブレーキの音鳴り、主な原因はこれ

 

 

ブレーキがキーキー鳴るのにはいくつか理由があります。代表的なものを挙げると…

 

  • 新車で当たりが出ていない
     新品のブレーキシューとリムは表面が綺麗すぎて滑ってしまい、振動が出て音鳴りすることがあります。

  • ブレーキシューの当たりが悪い
     取り付け角度が合っていないと、シューがリムに変な当たり方をして音が鳴ります。

  • ブレーキシューの摩耗や劣化
     シューがすり減ったり硬くなってくると、鳴きやすくなります。

  • リムの汚れや油分
     ブレーキダストやチェーンオイルが付着すると、滑って音が出ます。

  • リム自体の摩耗
     長年の使用でリム表面が削れると、摩擦音が発生しやすくなります。

 

になります。

 

音鳴りを直す&防ぐための対策

 

  • 当たりを出してあげる
     緩い下り坂でブレーキを軽くかけながら走ると、シューとリムが馴染んで改善することもあります。

  • シューの角度を調整する(トーイン調整)
     シューの前側がほんの少し先に当たるように調整すると、鳴きが減りやすいです。

  • ブレーキシューを交換する
     古いシューや安物シューは音鳴りの原因に。信頼できるメーカーのシューに替えるのがおすすめです。

  • リムを掃除する
     パーツクリーナーや中性洗剤でリムを拭くだけで改善する場合も多いです。

  • リムの状態をチェック
     摩耗が進んでいたらホイール交換も検討しましょう。

 

それでも直らないときは?

 

  • ブレーキアームの左右の動きがバラついている

  • ホイールが振れている

  • ブレーキ本体の剛性不足

 

こういったケースでは、自分で直すのは難しい場合も。
そんな時は無理せず、自転車ショップで見てもらうのが安心です。

 

 


ディスクブレーキとの違い

 

 

最近のクロスバイクやマウンテンバイクでは「ディスクブレーキ」もよく見かけます。Vブレーキとの違いを簡単にまとめると、

 

 

つまり、

 

  • 街乗りや軽いサイクリングならVブレーキで十分!

  • 悪天候や山道も走るならディスクブレーキが安心!

 

と考えると分かりやすいです。

 


まとめ:街乗りにはVブレーキで十分!

 

Vブレーキは、まさに「軽い・安い・よく効く」の三拍子そろった万能ブレーキ。
通勤・通学、ちょっとした買い物、週末のサイクリング…街乗りメインなら全然これでOKです。

 

もちろん、雨の日に効きが落ちやすいとか、リムの摩耗が早まるといった弱点もあるので、

 

  •  こまめに点検する
  •  安全運転を心がける

 

この2つは忘れないようにしたいですね。

 

それともうひとつ注意したいのが 「ジャックナイフ」
Vブレーキは制動力が強いぶん、前ブレーキを急にガツンとかけると前輪がロックして、前のめりに転倒してしまうことがあります。
特に初心者の方は、前後のブレーキをバランスよく使うことを意識しましょう。

 

クロスバイクを選ぶときは、ぜひ Vブレーキとディスクブレーキ、それぞれの特徴を比べて、自分のスタイルに合った一台を見つけてみてください!