自転車には大きく分けると、リムブレーキ・ディスクブレーキ・ドラムブレーキ・コースターブレーキ の4系統あります。
その中でもスポーツ車の中では一番ポピュラーで、見たことある人も多いリムブレーキでも以下の種類があります。
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キャリパーブレーキ
ロードバイクに多いタイプ。軽くてシンプル。晴れた日の舗装路では十分な制動力を発揮します。 -
Vブレーキ
クロスバイクやマウンテンバイクに多い。ガツンと効くパワフルなブレーキで、メンテも簡単。 -
カンチブレーキ
昔のMTBやシクロクロスに多かったタイプ。今はほとんど見かけません。 -
Uブレーキ
BMXや小径車に使われることがあるブレーキ。
今回はクロスバイクやマウンテンバイクに採用されることが多い「Vブレーキ」のメリットや注意点は?他のブレーキと何が違うの?
そんな疑問にお答えします!
Vブレーキの特徴
Vブレーキは、左右からタイヤのリム(ホイールの外側)を挟んで止めるタイプのブレーキです。特徴は、
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制動力が高い
シンプルな構造ながらしっかり効くのがポイント。特にマウンテンバイクなど、オフロードでも安心です。 -
軽量&メンテしやすい
ディスクブレーキに比べてパーツが少なく軽い!調整や交換も比較的ラクにできます。 -
コストが抑えられる
部品代やメンテ代が安めなのも魅力です。初心者にとっては財布にやさしいのはありがたいですよね。
になります。
Vブレーキの注意点
便利なVブレーキですが、弱点もあります。
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雨の日は効きが落ちやすい
リムを直接挟むため、水や泥がつくと滑りやすくなります。濡れた路面では早めのブレーキングを意識しましょう。 -
リムがすり減る
長く使っていると、ブレーキシューに擦られてリムが摩耗します。点検を怠るとホイール交換が必要になることも。 -
効きすぎることもある
制動力が高いので、慣れていないと急ブレーキになりやすいです。最初は軽めに握って感覚をつかむのが大切です。 -
音鳴りがしてしまうこともある
場合によってはキーキーと音が鳴ることもあります。主な原因と対策は次の項目に。
Vブレーキの音鳴り、主な原因はこれ
ブレーキがキーキー鳴るのにはいくつか理由があります。代表的なものを挙げると…
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新車で当たりが出ていない
新品のブレーキシューとリムは表面が綺麗すぎて滑ってしまい、振動が出て音鳴りすることがあります。 -
ブレーキシューの当たりが悪い
取り付け角度が合っていないと、シューがリムに変な当たり方をして音が鳴ります。 -
ブレーキシューの摩耗や劣化
シューがすり減ったり硬くなってくると、鳴きやすくなります。 -
リムの汚れや油分
ブレーキダストやチェーンオイルが付着すると、滑って音が出ます。 -
リム自体の摩耗
長年の使用でリム表面が削れると、摩擦音が発生しやすくなります。
になります。
音鳴りを直す&防ぐための対策
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当たりを出してあげる
緩い下り坂でブレーキを軽くかけながら走ると、シューとリムが馴染んで改善することもあります。 -
シューの角度を調整する(トーイン調整)
シューの前側がほんの少し先に当たるように調整すると、鳴きが減りやすいです。 -
ブレーキシューを交換する
古いシューや安物シューは音鳴りの原因に。信頼できるメーカーのシューに替えるのがおすすめです。 -
リムを掃除する
パーツクリーナーや中性洗剤でリムを拭くだけで改善する場合も多いです。 -
リムの状態をチェック
摩耗が進んでいたらホイール交換も検討しましょう。
それでも直らないときは?
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ブレーキアームの左右の動きがバラついている
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ホイールが振れている
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ブレーキ本体の剛性不足
こういったケースでは、自分で直すのは難しい場合も。
そんな時は無理せず、自転車ショップで見てもらうのが安心です。
ディスクブレーキとの違い
最近のクロスバイクやマウンテンバイクでは「ディスクブレーキ」もよく見かけます。Vブレーキとの違いを簡単にまとめると、
つまり、
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街乗りや軽いサイクリングならVブレーキで十分!
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悪天候や山道も走るならディスクブレーキが安心!
と考えると分かりやすいです。
まとめ:街乗りにはVブレーキで十分!
Vブレーキは、まさに「軽い・安い・よく効く」の三拍子そろった万能ブレーキ。
通勤・通学、ちょっとした買い物、週末のサイクリング…街乗りメインなら全然これでOKです。
もちろん、雨の日に効きが落ちやすいとか、リムの摩耗が早まるといった弱点もあるので、
- こまめに点検する
- 安全運転を心がける
この2つは忘れないようにしたいですね。
それともうひとつ注意したいのが 「ジャックナイフ」。
Vブレーキは制動力が強いぶん、前ブレーキを急にガツンとかけると前輪がロックして、前のめりに転倒してしまうことがあります。
特に初心者の方は、前後のブレーキをバランスよく使うことを意識しましょう。
クロスバイクを選ぶときは、ぜひ Vブレーキとディスクブレーキ、それぞれの特徴を比べて、自分のスタイルに合った一台を見つけてみてください!