買ったばかりの時は快適に使えていた自転車も、毎日乗っているうちに少しずつ不具合が出てきてしまうものです。今年も1年安全・快適に使うため、このタイミングに自分でメンテナンスをしてみましょう。
セルフメンテナンス その1
タイヤの点検
タイヤの空気は使っているだけでも自然に抜けていきます。空気が減ってしまうと漕ぐのが重くなる上に、パンクのリスクも上がります。そうならないためにしっかりチェックを行いましょう。
- 事前に準備するもの空気入れ
- メーターがついているものや、持ち運びに便利なコンパクトなタイプなど、様々な種類があります。一度、ご自宅にある空気入れがどんなものか確認してみましょう。
- バルブの種類
- チューブについているバルブには、一般的なシティサイクルに多く採用される「英式バルブ」、スポーツ車に採用される「仏式バルブ」、車やバイクと同じタイプの「米式バルブ」の3つの種類があります。バルブの種類によって使用する空気入れやホースのヘッド部分が異なりますので、それぞれに適した空気入れを用意しましょう。
- 次にタイヤの空気圧をチェック
- 基本的にタイヤの側面には「これくらいの圧で空気を入れてください」という指定空気圧が記載されています。
ただし、一般的なシティサイクルに搭載されている英式バルブの場合は仕組み上、正しい空気圧を測ることができません。タイヤを指で押し、しっかり空気が入っていることを確認しましょう。また、自転車にまたがって体重をかけたときに、地面とタイヤの接地面が約10cm程度になるくらいの空気圧が目安となります。
ここに指定空気圧が記載されています
地面とタイヤの接地面は10cm程度が目安
- もしこのような症状に気づいたら・・・
- タイヤやチューブ、虫ゴムの交換が必要となるため、お近くの自転車店に相談しましょう
・タイヤがひび割れ、磨耗が進んでいる
・空気を入れてもすぐ抜けてしまう
セルフメンテナンス その2
各パーツへの注油
外気や雨の影響で、自転車は思った以上に油分が無くなります。油が切れると音鳴りがしたり動きが悪くなったりする上、自転車の寿命を縮めてしまいますので、月1回程度の注油を行いましょう。
- 事前に準備するものオイル、雑巾などのいらない布
- ホームセンターに売っているようなKURE5-56などでもOKですが、樹脂を傷めない旨が記載されているものが理想的です。
- チェーンへの注油
- クランクを逆回転させ、チェーンの駒にオイルが染み渡るように注油します。余分なオイルは雑巾でふき取ります。
- ワイヤーへの注油
- ブレーキレバーの横の隙間からスプレーし、何度か握ってなじませます。飛び散ったオイルがグリップ等につかないよう注意しましょう。
- 鍵、スタンドへの注油
- 忘れがちなこれらのパーツもしっかりと注油しましょう。余分なオイルをふき取るのを忘れずに。
- 各パーツに注油する際・・・
- リムやブレーキにオイルがかからないように注意してください。ブレーキの効きが弱くなり、大変危険です。
セルフメンテナンス その3
本体の拭き掃除
たかが掃除と侮るなかれ、長い間掃除せずに放置すると汚れも落ちにくくなる上、ゴムや樹脂パーツも劣化してしまいます。自転車を間近で見ることで、悪い部分の早期発見も。
また、きれいに長期間保管するためには自転車カバーなどを使用するのも効果的です。
- 事前に準備するもの中性洗剤、ワックス、
雑巾などのいらない布 - 専用のワックスか洗浄液が理想ですが、家庭にある食器用洗剤や車用のワックスでも代用可能です。
- 本体の洗浄
- 中性洗剤を布に含ませ、車体を拭いていきます。黒く汚れたホイールなどは細く折った布をスポークの間に通すように拭き取れば完璧です。
- ワックスがけ
- 本体が乾いてから、仕上げにワックスで磨きます。車輪の側面などにワックスがつかないように注意しましょう。
- 全体の確認
- チェーンの伸び、変速機の異音、ブレーキの引きなど、気になるところが無いかをチェックします。
- もしこのような症状に気づいたら・・・
- 専門的な調整が必要になるので、お近くの自転車店に相談しましょう
チェーンが伸びている
変速機からカラカラと異音がする
ブレーキが最大まで握りこめる
- いかがでしたか?これだけのことでも自転車はずいぶんと快適になります。
安全に自転車にお乗りいただくため、定期的に自転車のメンテナンスを行うことをオススメします。
今年も1年、綺麗になった自転車で安全・快適に過ごしましょう。