【ロードバイク用】ホイールのおすすめ9選 | 初心者向けからハイグレードまで
ロードバイクを自作したりカスタムしたりするなら、ホイール選びは慎重にしたいですよね。
この記事では、ロードレーサーにも人気のメーカーからおすすめのホイールを紹介しています。
ホイール選びのポイントも掲載しているので、自慢の自転車作りの参考にしてみてください。
- こんなあなたにおすすめ
-
- ロードバイクのホイールを購入したい
- ホイールの種類や違いを知りたい
- 予算に合うホイールがほしい
- 速読みガイド〜読みたいところへジャンプ〜
目次
ホイールは走り心地を変えるアイテム
ホイールはハブとスポーク、ニップル、リムの4つで構成された車輪のパーツです。
ロードバイクにおいてホイールは、車輪の大きさ(インチ)やタイヤの太さを決めるだけでなく、車体の重量や走り心地に大きく影響するパーツでもあります。
ホイールの買い替えやロードバイクの自作を検討している人はぜひこの機にしっかりと選んでみてください。
- スタッフからの一言コメント
- 自転車の大きさ=タイヤの大きさとしてよく「インチ」や「c」を使って表されますが、正確にはこのインチやcはホイールの大きさを示しています。 つまりロードバイクに多いサイズ700cは、ロードバイクのホイールの直径の大きさを表しているのです。
ホイールの構成
ホイールは4つのパーツを組み合わせてできています。
特にリムとスポークはホイールを選ぶ上で大事なパーツなので名称と箇所を一致させて覚えておきましょう。
3種類のホイールと特徴
ロードバイクのホイールには3つの種類があります。
それぞれ履かせられるタイヤが異なり各ホイールに互換性がないため、使いたいタイヤがある場合はタイヤの種類に合わせて選びましょう。
クリンチャータイヤ
タイヤとリムの間にチューブが入っているもっとも一般的なタイヤです。
ママチャリやクロスバイク、完成車のロードバイクに使われます。
低価格帯でも販売されており比較的修理や交換が簡単です。
ストイックに走行性能を求めないのであれば、初めてホイールを取り替える人におすすめです。
- クリンチャータイヤの特徴
-
- 低価格で種類が豊富
- 後の2種類と比べて重い
チューブラータイヤ
チューブと一体化したタイヤをリムセメントやリムテープでホイールに貼り付けるタイプのタイヤです。
リム打ちパンクのリスクが低く、カーボン素材を使った高い走行性能に人気がありレースの世界では主流です。
- チューブラータイヤの特徴
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- チューブとタイヤが一体化している
- 軽量
- 高速で走っても安定感がある
チューブレスタイヤ
チューブを使用せずに空気を入れて膨らませるタイプのタイヤです。
もっとも多いパンクの原因であるリム打ちパンクの心配がないところがメリットです。
- チューブレスタイヤの特徴
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- タイヤの内部にチューブが入っていない
- 軽量
- 空気圧の調整が可能
チューブレスタイヤから派生した「チューブレスレディ」
チューブレスタイヤの派生として徐々に知名度を上げているのがチューブレスレディです。
チューブが入ってないタイヤという点ではチューブレスタイヤと同じですが、チューブレスレディはシーラントなどのパンク防止剤がタイヤの内側に塗布されています。
パンク防止剤が小さな空気穴をふさいでくれる、プロのロードレーサーの世界では新しく主流になりつつあるタイヤです。
ホイールの選び方|走り心地を左右する4つのポイント
ホイールの種類の他にも選び方のポイントが4つあります。
より満足度の高いホイールを手に入れるためにも参考にしてください。
素材を選ぶ|カーボン製とアルミ製
ホイールに使用される素材はアルミとカーボンが主流です。
アルミは重量がありますが安価で耐久性にも優れています。
一方でカーボンは外傷に弱く価格も高くなりやすいですが、軽量かつ剛性が高いことからロードレース界ではカーボン製のホイールが人気です。
- アルミ製ホイールの特徴
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- 価格が安い
- 耐久性が高い
- バリエーションが多い
- やや重い
- カーボン製ホイールの特徴
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- 軽量
- 剛性が高い
- 外部からの衝撃に弱い
- 価格が高い
- ミドル~ハイグレードのホイールに採用されている
重さは走り心地にダイレクトに影響します。
より軽快な走りを求めるなら1600g以下を目安に検討してみてください。
リム高(リムハイト)を選ぶ
ホイールを横から見た時のリムの厚みをリム高(リムハイト)といいます。
リム高が低い(薄い)と漕ぎ出しが軽く路面からの衝撃を受けにくいです。
一方でリム高が高い(厚みがある)と一定の速度で走りやすく、風をつかんで速く走ることにも適しています。
リム高 | 特徴 | おすすめの用途 | |
---|---|---|---|
ローハイトリム | ~35mm | 軽量 | ヒルクライム |
ミドルハイトリム | ~50mm | バランスがとれた性能 |
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ディープリム(エアロリム) | 50mm~ |
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ローハイトリムは軽量さが活かされるヒルクライムがおすすめです。
ディープリムのホイールのほとんどはカーボン素材が採用されているため値段が高い難点がありますが、空力性能が高く見た目もかっこいいことからスピードを保って走りたいツーリングやロングライドにおすすめです。
また街乗りや観光などストップ&ゴーが多い場所を走る、好みが分からないという人はオールラウンダーなミドルハイトリムをおすすめします。
リム幅を選ぶ
自転車を正面から見た時のホイールの幅をリム幅といいます。
ロードバイクのリム幅は17c(cはリムサイズの単位)のワイドリムと15cのナローリムの2種類が主流です。
それぞれ装着できるタイヤの幅に違いがあります。
リム幅 | 対応するタイヤ幅 (cはタイヤの太さ) |
|
---|---|---|
ナローリム | 15c | 23~32c |
ワイドリム | 17c | 25~50c |
細いタイヤほど軽量で路面との摩擦抵抗が少なく、高速走行に特化しています。
一方で最近では安定感が高く滑りにくい太めのタイヤが人気の傾向があります。
タイヤ選びのことまで考えてリム幅を選ぶことがおすすめです。
- スタッフからの一言コメント
- 一般的なロードバイクのタイヤ幅は25cなのでどちらのリムタイプにも対応します。 違う太さのタイヤも試してみたいと考えている人はリム幅もしっかり選んでみてください。
ブレーキの種類
ホイールを選ぶときはブレーキの種類を確認しましょう。
ロードバイクには主にディスクブレークかリムブレーキが採用されています。
ブレーキ構造が異なるので適さない場合は取り付けられない場合があります。
お持ちの自転車のブレーキに適したホイール選びましょう。
スポークの組み方で軽さやおしゃれさを変えよう
スポークは本数を減らして軽量化を狙う他にも、デザイン的な要素があります。
おしゃれさを意識する人は特にスポークの組み方や本数にも注目して選んでみてください。
ラジアル組
※画像出典 RIOGRANDE Campagnolo(カンパニョーロ)
ハブからリムに向かって放射状にスポークが組まれています。
見た目のシンプルさがおしゃれポイント。
リムブレーキモデルのロードバイクに用いられることが多いです。
タンジェント組(クロス組)
※画像出典 RIOGRANDE Campagnolo(カンパニョーロ)
スポークを交差させて取り付ける組み方です。
衝撃吸収性が高いので、一般的に後輪に採用されています。
- スタッフからの一言コメント
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スポークの本数が少ないほど軽量でかっこいいとされていますが、そのぶん強度が下がります。
軽さや見た目だけでなく強度も参考にして選んでみてください。
ここからはおすすめのロードバイク用ホイールを、下記の人気のメーカーから紹介します。
求める走り心地にあうものを予算と相談して選んでみてください。
人気の自転車ホイールメーカー
- Campagnolo(カンパニョーロ)…世界的に有名なイタリアの老舗メーカー
- Fulcrum(フルクラム)…ホイールに特化したカンパニョーロの姉妹ブランド
- SHIMANO(シマノ)…日本が誇るサイクルパーツメーカー
- Mavic(マビック)…ホイール周りを生産するフランスのメーカー
【エントリーグレード】5万円以下のホイール3選
エネルギーロスの少ないホイール【Campagnolo(カンパニョーロ)/PISTA チューブラー】
PISTAは剛性やねじれに対する強度を高めたアルミ製のホイールです。
ライダーの漕いだ力を最大限に活かして自転車を前に進めます。
最初の1つにぴったりな価格【FULCRUM(フルクラム)/Racing 6】
Racing 6はFULCRUMのエントリーモデルのアルミ製ホイールです。
手頃な価格でFULCRUMの技術と品質が楽しめます。
スリムな形が美しい【SHIMANO(シマノ)/WH-RS500】
空力を考慮したスリムな形状で高いパフォーマンスを発揮するアルミ製ホイールです。
過去に人気の高かったWH-6800の後継モデルでもあります。
【ミドルグレード】10万円以下のホイール3選
カンパニョーロを牽引するモデル【Campagnolo(カンパニョーロ)/ZONDA C17 WO】
数々のレースで勝利を重ねてきたカンパニョーロのホイールの中でも信頼の厚いホイールです。
多くのトップレーサーが練習で使用していることからも、品質の高さが伺えます。
出典 RIOGRANDE Campagnolo(カンパニョーロ)
アルミとカーボンを併せて使用【SHIMANO(シマノ)/WH-RS700】
アルミとカーボンを重ねて軽量に仕上げられたホイールです。
駆動剛性にも長けており効率的に加速できます。
軽量さに長けたホイール【Mavic(マビック)/KSYRIUM S】
KSYRIUM Sは1610gのマビックのテクノロジーを駆使したホイールです。
走行性はもちろん、剛性やメンテナンス性が従来モデルより進化。
ディスクブレーキに対応しています。
【ハイエンドグレード】10万円以上のホイール3選
高コスパモデルのホイール【Campagnolo(カンパニョーロ)/SHAMAL ULTRA C17 WO】
1449gの軽量アルミ製ホイールです。
近年人気の高まっているワイドリムにも対応し、よりグリップ性の高く快適な走りを実現してくれます。
空力を味方にするホイール【FULCRUM(フルクラム)/SPEED 55 DB】
頑丈さと加速しやすさを両立したカーボンホイールです。
40mmの厚めのカーボンリムが最高のエアロダイナミクスを実現し加速に寄与します。
軽量なオールラウンダーホイール【Mavic(マビック)/COSMIC SLR】
1390gの軽量さが特徴のチューブレスホイールです。
チューブによる余計な摩擦がないため効率的に力を活用して走れます。
まとめ|ホイールはロードバイクの乗り心地を変える大事な要素
ホイールはロードバイクの走り心地を決めるうえで重要なパーツです。
軽快な走りを左右する重量や路面との摩擦具合に直接関係するので、好みの走り心地を求めてどこまでもこだわっていけます。
一方でちょっと乗り心地を変えたい、というライトな要求にも対応するのが魅力の1つ。
乗り心地に変化をもたせたい、もっと愛着が持てるよう自分好みにしていきたいというライダーは、ぜひじっくりとホイールを選んでみてください。
ホイールについてのQ&A
- Q. ホイールの交換時期は?
- A. あくまで目安ですが、メンテナンスをしながら2万kmほど走るとホイールの寿命とされています。 ただしメーカーや使用頻度、メンテナンスの状態にもよるので、走り心地が変わった、スポークやリムがきしむとうことがあれば交換を検討してみてください。
- Q. ホイールサイズも気にすべき?
- A. 多くのロードバイクは身長に合わせてフレームを調整するため、ホイールサイズは700cで問題ないでしょう。 身長が160cmを下回る小柄な人や女性ライダーは650cも検討してみてください。