ビンディングペダルのおすすめ11選 | 種類やフラットペダルとの違いも解説
靴とペダルを固定して効率よく走れるビンディングペダル。
普通のペダルよりいいのか、足が固定されて危なくないのか、疑問も多いことでしょう。
そこでこの記事では、ビンディングペダルの特徴やメリット、人気メーカーのおすすめペダルを紹介しています。
- こんなあなたにおすすめ
-
- ビンディングペダルを購入したい
- ビンディングペダルの特徴を知りたい
- ビンディングかフラットか迷っている
- 速読みガイド〜読みたいところへジャンプ〜
目次
効率よくペダリングするならビンディングペダルがおすすめ
ビンディングペダルとは専用の靴にクリートと呼ばれる固定具を付けて、ペダルから足が離れないように固定できるペダルのことです。
ペダリングが安定することでより速く、楽に、遠くまで走れるようになります。
一般的にロードバイクやマウンテンバイクのレースで用いられますが、サイクリングを楽しみたい人や通勤でもっと楽に漕ぎたい人にも利用されています。
普通のペダルとはココが違う!ビンディングペダルの特徴
ビンディングペダルの良さはペダルを回す力を最大限に自転車を進める力に変えられるところです。
次の2つの特徴がそれを可能にします。
- ビンディングペダルの特徴
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- ペダルを引き上げる力も推進力になる
- 足がずれないから力をかけやすい
ペダルを引き上げる力も推進力になる
ペダルと靴が固定されているので、踏み込む力だけでなく足を引き上げる力もペダルにかかります。
踏む力と引き上げる力でペダルを回転させるので、足の負荷が軽くなり早く回すことができるのです。
足がずれないから力をかけやすい
ビンディングペダルを用いると、ペダルの軸になる部分にもっとも力をかけやすい位置に足が固定されます。
漕ぐ力がしっかりペダルに伝わる基本のフォームを意識しなくても常に保てるということです。
また雨の日には、濡れたシューズでのペダルの踏み外しを防止することにも役立ちます。
これら2つの理由から効率の良いペダリングができるため、ビンディングペダルは特にレース志向のライダーに人気です。
転倒する危険性は高まる?
転倒する場合の多くは、減速から停車までの間にペダルを外せないことが原因です。
ペダルに付け外しする手順は簡単ですが、動作に慣れるまでは咄嗟に足が出ず転倒してしまう危険性があります。
早め早めにペダルを外すことを心がけてリスクを軽減しましょう。
固定力が弱く簡単に外せるペダルを選ぶことも対策に有効です。
ビンディングペダルの種類|ロードバイク向けとMTB向け
ビンディングペダルには、目的に合わせて2つの種類があります。
- ロードバイク向けビンディングペダルの特徴
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- 靴の裏を3箇所で固定
- 固定力が強い
- 軽量
- マウンテンバイク向けビンディングペダルの特徴
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- 靴の裏を2箇所で固定
- ロードバイク用と比べて固定力が弱い
ロードバイク用のペダルは安定してペダリングできるよう固定力が高いです。
一方マウンテンバイク用のペダルは、もしもの時に足を出しやすいよう付け外ししやすくなっています。
どちらも効率よく力をかけて走れることに違いはないので、車種や足をつく頻度に合わせて選びましょう
ビンディングペダルには専用のビンディングシューズが必要
ビンディングペダルは、スニーカーなどの普通の靴では固定できません。
クリートと呼ばれる装着部が付いた専用のビンディングシューズが必要です。
ロードバイク用のビンディングシューズはクリートが出っ張っているため装着しやすいですが歩きにくく、マウンテンバイク用はクリートがソール内に収まっています。
自転車で移動した先で歩くことが多い場合は、ロードバイクであってもMTB用のビンディングペダルも検討してみてください。
ビンディングシューズを選ぶならこちら
クロスバイク用のペダルは使用シーンに合わせて選ぼう
クロスバイクはロードバイク用とマウンテンバイク用どちらのビンディングペダルも装着できます。
そのため、乗り降りの頻度や靴の履き替えの有無で選ぶことがおすすめです。
- ロードバイク用ビンディングペダルがおすすめの場合
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- 乗り降りする頻度が少ない
- 長距離を走る
- 目的地で靴を履き替える
- マウンテンバイク用ビンディングペダルがおすすめの場合
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- 寄り道など乗り降りする頻度が多い
- 長距離走行を目的としていない
- 靴を履き替えず歩きたい
ロードバイク用のビンディングペダルは固定力が強いので、サイクリングなど乗り降りする頻度が少ない場合におすすめです。
一方でマウンテンバイク用は専用のシューズが比較的歩行しやすくなっているので、観光や目的地のあるサイクリングなど歩くことが多い場合に使いやすでしょう。
ビンディングペダルの人気メーカーと言えばSHIMANO(シマノ)
ビンディングペダルにおいて圧倒的人気を博しているメーカーは国内自転車パーツメーカーのSHIMANO(シマノ)です。
ラインナップは大きく2種類あります。
- SPD-SLシリーズ
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- ロードバイク向け
- より効率的で安定した走行を望める
- 長時間走行におすすめのペダル
- SPDシリーズ
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- マウンテンバイク、クロスバイク、ロードバイクなどマルチ向け
- 歩きやすく普通のスニーカーのような専用シューズを採用
- サイクリングや観光、普段使いなどカジュアルライドにおすすめ
品揃えの多さに加え、他社からも同規格のシューズやペダルが販売されています。
互換性が高く買い替え時に他メーカーへの広がりが望めるメーカーです。
- スタッフからの一言コメント
- ビンディングペダル初心者はSPDシリーズから始めることをおすすめします。 使いやすく、今後買い換える際にペダルだけ、またはシューズだけ替えることもできます。
SHIMANO(シマノ)以外の有名メーカーを紹介
シマノ以外にも、下記のメーカーのビンディングペダルが人気です。
シマノに比べてレース志向が高い製品が数多く揃っています。
LOOK(ルック)
LOOK(ルック)はペッダルを中心にフレームやハンドルなどのサイクルパーツを手掛けるフランスのメーカーです。
ペダルの固定力がちょうどいいとの評価があります。
MYB用のペダルはシマノと互換性があるのでシマノからの買い替えにもおすすめです。
TIME(タイム)
TIME(タイム)は圧倒的なペダルの種類数を誇るメーカーです。
重量や値段、目的の異なるペダルが複数取り揃えられています。
細かい要望を満たしたいライダーにおすすめです。
SPEEDPLAY(スピードプレイ)
SPEEDPLAY(スピードプレイ)は品揃えは少数ながら、ライダーの細かいニーズに応えるビンディングペダルを展開しています。
特徴は両面でクリートを受け入れるペダルと、かかとを引っ掛けてロックする脚や膝に優しい設計です。
他メーカーのペダルやシューズとの互換性はありませんが、上記3メーカーに続いて注目を集めています。
ビンディングペダルを選ぶときは軽さに注目
ビンディングペダルを選ぶ時、特にロードバイク向けはペダルの重量に注目してください。
長距離走行時に車体が重いと疲れやすくなるので、ペダルを替えるタイミングで軽量化を目指すことをおすすめします。
片側のペダルの重さは次を目安にして選んでみてください。
- ロードバイク用…片側110g以下
- MTB用…片側190g以下
- スタッフからの一言コメント
- カーボンやチタンは軽量で走り心地も良く、玄人のライダーに人気があります。 軽量なほど価格が高くなる傾向があるので、予算と相談して選んでくださいね。
- おすすめのビンディングペダルを紹介
【ロードバイク用】ビンディングペダルのおすすめ5選
レースにもサイクリングにも【SHIMANO(シマノ)/105(PD-R7000)】
信頼のメーカーSHIMANO(シマノ)が手掛ける、サイクリングにもレースにも対応するバランスのいいSPD-SLシリーズのペダルです。
初心者向けと言うには上等ですが、確実に心地いい走りを手に入れたいビンディングペダル入門にぴったりのスペックを有します。
ビンディングペダル入門に【SHIMANO(シマノ)/Tiagra(PD-R550)】
値段、品質、耐久性どれをとっても初回にぴったりのSPD-SLビンディングペダルです。
とにかくビンディングペダルを試してみたい、という人はこれから始めてみるといいでしょう。
着脱しやすい【LOOK(ルック)/KEOBLADE カーボン】
LOOK(ルック)のKEOBLADE カーボンはKEOBLADEシリーズでも着脱しやすく、ストップ&ゴーを繰り返すサイクリングにも適しています。
片側ペダル115gの軽量なカーボン製ながら良心的な価格設定のところもGOODポイントです。
軽さを求める人へ【TIME(タイム)/XPRESSO 7】
TIME(タイム)のXPRESSO 7は片側ペダル99gの超軽量モデルです。
カーボン製のボディとコンパクトな形状がこの軽さを実現しています。
ペダルの重さが気になる人は試してみてください。
ペダルの両面でクリートをキャッチ【SPEEDPLAY(スピードプレイ)/ZERO(ゼロ) ステンレスシャフトペダル】
シマノ、LOOK、TIMEの3社はペダルの片面でのみクリートをはめられるのに対し、SPEEDPLAY(スピードプレイ)のビンディングペダルは両面にクリート固定機構を搭載しています。
3穴タイプのシューズにも4穴タイプにも対応しています。
- おすすめのビンディングペダルを紹介
【街乗り向け】ビンディングペダルのおすすめ3選
ビンディングとフラットの使い分け可能【SHIMANO(シマノ)/PD-EH500】
PD-EH500は片面がビンディング仕様、もう片面はスニーカーでも使えるフラット仕様になっています。
普段はフラットペダル、休日はビンディングシューズを履いてサイクリングといったように使い分けしやすいSPDシリーズのペダルです。
ビンディングペダル初心者に【LOOK(ルック)/KEO CLASSIC 3】
KEO CLASSIC 3はビンディングペダル初心者が始めやすいコンフォートタイプです。
クリート接地面が大きく、シンプルな作りで扱いやすい仕様になっています。
TIME(タイム)のカジュアルペダル【TIME(タイム)/LINK】
LINKは通勤や街乗りでも使えるTIME(タイム)の最新カジュアルビンディングペダルです。
反面はフラットペダル、もう反面はMTBライダーに適した2つ穴のビンディグペダルになっています。
- おすすめのビンディングペダルを紹介
【MTB用】ビンディングペダル(SPDのおすすめ3選
目的を限定しない【SHIMANO(シマノ)/DEORE(PD-M530)】
SHIMANO(シマノ)のDEOREペダルはトレイルからオールマウンテン競技に対応したSPDシリーズのモデルです。
高い着脱性能と泥除け性で快適なライディングをサポートします。
泥はけと踏み込みやすさが特徴【TIME(タイム)/ATAC MX4】
ATAC MX4はトレイルが得意なミドルグレードのビンディングペダルです。
TIME(タイム)製ペダルの泥はけの良さと踏み込みやすい大きめのプラットフォームが、使いみちの自由度を上げてくれます。
エンデューロやトレイルに【Funn(ファン)/マンバ(Mamba)】
エンデューロやトレイルレースを目指すならX-TRACK RACEから始めてみてはいかがでしょう。
175gの軽量さと、お試しとしても手を伸ばしやすい価格帯が魅力です。
シマノのSPDと互換性があるので買い換え時に選択肢の広がりも期待できます。
トレイルライドやダウンヒルなど幅広く活躍するMTB用ペダルです。
両面クリートに対応しているので止めやすく、滑り止めのピンがグリップ力を高めています。
- おすすめのビンディングペダルを紹介
まとめ|ビンディングペダルでワンランク上の走り心地を体験しよう
ビンディングペダルの一番のメリットはより遠くまで楽に走っていけることです。
効率良くペダルを回して走りたい長距離ライダーやサイクリストには大いに試す価値のあるアイテムと言えます。
一方で歩行には不向きな専用靴を必要とするので、街乗りなどのカジュアルな用途では使いづらい面も。
メリットだけでなくデメリットも知った上でビンディングペダルに買い替えて、走る楽しさを一層感じましょう。
ビンディングシューズを探したい人はこちら
フラットペダルと迷っている人はこちら
ビンディングペダルについてのQ&A
- Q. ビンディングペダルは必要?
- A. ビンディングペダルはツーリングやロングライドをより楽しめるアイテムですが、必須アイテムではありません。 フラットペダルより速く、楽に、効率良く走りたい人にとっては、試す価値のあるアイテムと言えます。
- Q. ビンディングペダルは普通の靴やスニーカーでも漕げる?
- A. ビンディングペダルには、ペダルと靴を固定するクリートが付いた専用のビンディングシューズが必要です。 ビンディングペダルはペダルと靴が固定されることで効果が発揮されます。 普通の靴やスニーカーで漕いではビンディングペダルで走る意味がなくなってしまうため、おすすめできません。 ビンディングペダルの中には、片面がビンディングペダル、もう片面はフラットペダルと使わけできるモデルもあります。
- Q. クロスバイクにもビンディングペダルは装着できる?
- A. クロスバイクにもビンディングペダルは装着可能です。 固定力の高いロードバイク用と、着脱しやすいMTB用のどちらも使用できます。 また、ロードバイクにMTB用のペダルを装着することも可能です